木造トラス 建築年代が明治期の古民家再生
■木造トラス 建築年代が明治期の古民家再生
明治期の古民家の再生を行っています。
二階を改修しています。
近代和風建築で、開放的な空間なのですが、小屋組みの重量に対して、壁の量が少ない、柱もすくないときており、壁を適切に設け、金物で全体を補強していきます。
梁が4間とんでいます。 この小屋組みの架構をどのように組むのかですが、トラスが使われていました。
火打がはいっています。
二階にも桔木が使われていました。桔木の原理がよくわかる写真です。
桁部分の継ぎ手です。ボルトで結合しているのがわかります。この建物はかなり、金物を使用しています。
トラス構造となっています。接合部にしっかりと金物が存在していました。
トラスの接合部分です。
動きがでないようにトラスの柱の足元は、材で挟んで ボルトで緊結していました。
桁方向のトラスの架構です。桁方向も トラスの斜材が ある間隔ごとに入っています。
ボルトと金物でしっかりと緊結されています。
トラスの斜材と梁の結節点は、噛み合いが良くなるように加工してありました。梁は桁の上にのせて、トラスの斜め材も載せて、その上からさらに桁材をのせて、サンドイッチする手法のようです。
母屋と斜め材はかすがいにて緊結します。
トラスと桁も かすがいにて緊結してありました。小屋組み部分は、木材のひび等ほとんど存在しなかったために、軽い補修で対応するのみです。
棟札がでてきました。明治42年 棟梁 北村永次郎 建築技手 深沢平甫 という人です。
誰かご存じの方おられましたら ご連絡頂けますと幸いです。明治42年にトラスの技術を、関西にて使用したとなると、関東方面からこられた技師なのかもしれません。
棟梁もかなりの人物かと思われます。